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フェリーと輸送艦の違い (その1序章) [自衛隊・輸送艦など]

たまにニュースやらで耳にする、海上自衛隊の「輸送艦」、おおすみ。
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非常に重要な艦種なのになんか扱いが地味で、あまり知られていない。

輸送艦とはなにぞや?ここでは今の海上自衛隊の輸送艦について書く。

輸送艦というには輸送を行う艦船だ。平時も有事の際も。


なにを運ぶのか?おもには車両、人員(完全武装した陸上自衛官を含む)、物資だ。輸送艦の場合、基本的には陸上自衛隊の車両やら弾薬を運ぶことが多い。

ちなみに後述するが、災害派遣や病院船、緊急時に海外の日本人救出やらも、副次的ながら非常に重要な任務だ。

いや、むしろ起きる可能性や頻度は遥かに大きい。


おおすみ型輸送艦の場合重さは、排水量(重さのことになる)8900tである。世界的にみたら中くらいの大きさ。


ちなみに陸上自衛隊の車両類を運ぶのはフェリーでも基本的には可能だ。ならば輸送艦はなにがフェリーと違うのか?(ここでは構造面での話)


普通のフェリーの場合は運ぶのはおもには、トラック、乗用車になる。陸自の車両はそれらの普通の車両に加え、極端な例をだせば戦車、装甲車など重さが非常に重いのもある。

輸送艦は、よって床の部分が非常に頑丈(耐荷重が高い、と言う)

フェリーの場合100%、物の積み降ろしを行うのは、整備された港になる。

輸送艦はもちろん港を使うことも多いが場合によっては砂浜などの岸に物資、人員を下ろす(揚陸という)必要があることがある。
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戦時になれば港は真っ先に攻撃されて破壊されている可能性が高いからだ。大地震などでも。


砂浜などに車両類を下ろす、言うは簡単だがなかなか難しいこと。


どうやるのか?結論を言うと輸送艦の採用している方法はLCACという上陸用のエアクッション艇(いわゆるホバークラフト)を使う方法を使う。


輸送艦にはウェルドックという部分にLCACを収容している。LCACは高速。これを使って輸送艦から砂浜などに車両などを下ろす。これを揚陸という。



~続く →次の記事に
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