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防衛政策は経済政策の要素もある [自衛隊・防衛]

私はガチな専門家だとか、そういうのではない。


ただ思うことがある。防衛予算やらを無駄な費用だと吹聴したり、外国製の、例えば軍用輸送機の単価を見て国産の輸送機は高い!無駄使いだ。という主張を聞いて。


ここでは、国産輸送機に話を絞る。国産航空機開発なりは確かに大量に作られる、具体例ならアメリカのCー17やCー130、ヨーロッパのエアバスA400Mより高くなる傾向にある。


日本の国産輸送機はCー2輸送機といいますが性能的には決して劣っていないし、日本の求める性能がある。しかし価格面だけ見て、外国製の軍用輸送機を購入すれば安いと言い出す評価も多い。


しかしこの意見には私は同意ができない。


たいていの場合、軍用輸送機で言えば整備に使う工具類、部品、メンテナンス費用他さまざまな費用がかかる。特に航空機は整備・運用にかかるコストは高い。


ただ単に飛行機本体の価格で済むわけではない、外国製の輸送機をまるまる買ってきても。

例えば前に挙げた外国製の軍用輸送機は全て4発機、つまりエンジンが4つだ。
Cー2輸送機は双発(エンジンが2つ)、これは整備にかかるコストに直結する。

もちろん一般的にだがエンジンの数が少ない方が運用コストは下がる


そして何より、外国製の輸送機なりなんなり買って来ても、日本の経済、技術力向上にはほとんど寄与するところがない。外国にほとんどお金が流れるだけである。

国力とは経済力がものをいい、防衛予算などもある意味経済政策であり公共投資なのである。


物理的な防衛、だけが防衛政策ではない


例えば航空機なら、国産すればかなり大きい国内経済的波及効果がある。技術面も更なり

もちろんなんでもかんでも国産というわけではないが。

ただ単純に外国製の軍用輸送機なら50億円安い!などと飛びついて、「無駄使いをなくす。」などというのは、あり得ない話だ。

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