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海上自衛隊の話① 潜水艦 [自衛隊・防衛]

海上自衛隊の潜水艦は、とても長い期間、16隻の態勢だった。理由はいろいろあろうが、周辺国の脅威がさほどではなかったのが理由の1つだと思う。

現在は22隻態勢へ順調に移行中。

意外に思う人は多いだろうが、海上自衛隊の潜水艦16隻態勢→22隻態勢への移行を決定したのはあの民主党政権下である。


私はこの決定に対しては手放しで大評価する。


潜水艦16隻→22隻とは劇的と言っていい変化だ。


ひとことで22隻態勢へと舵を切ったのは、やはり中国海軍の大増強が主な原因。


基本的に空母、水上艦というのは潜水艦に弱い。


意外に思われる方も多いと思うが、基本的に潜水艦は空母に対して強い。

簡単に説明しよう。空母の搭載する戦闘機は、水上艦、敵航空機に対しては高い攻撃力がある。

しかし潜水艦に対しては全く役に立たない。どこにいるのかはわからないし、仮にわかっても攻撃手段はほぼない。水中に存在するのでたとえ射程の長いミサイルがあっても攻撃は出来ない。


多くの日本人は勘違いをしている。海軍艦艇で一番強いのは空母でもイージス艦でもない。

高性能な潜水艦である。


空母+護衛の水上艦の艦隊であっても、潜水艦の魚雷攻撃の範囲に入ってしまったら全滅もありうる。
そして潜水艦はどこに存在するか、非常に発見が難しい。

以上が潜水艦の、空母、水上艦に対する優位である。①


潜水艦はどこに存在するのか非常に発見が難しい、の影響になるが、潜水艦の役割として、敵威力圏下を含むあらゆる海域に潜水艦脅威のプレッシャーを与え敵海軍、敵国の民間船を著しく制約する。というのがある。


潜水艦がそこにいようがいまいが、脅威のプレッシャーを与え、海上輸送やら敵艦隊の行動を著しく制約する。②


潜水艦は発見するのが難しい、ひいてはある海域に存在しないとの確信を得るのも非常に困難だからだ。


以上は潜水艦の一般的な、役割・強さである。


実際には戦争というのは、政治的力学、国際関係様々な要素がからむ。


しかし、潜水艦による抑止力を高めるというのは確実に我が国防衛に資するのは確実。

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