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特別秘密と防衛秘密 [法規]

10月8日の時点で分かっているのは、


政府が2012年通常国会で「特別秘密」←仮称 の保護のための法案


を提出するようだ。ざっと「防衛・外交、公共の安全」などにかかわる情報を対象にするようだ。


実は自分は少しこの法案に懸念がある。


といっても知る権利だーなんだのではなく逆で、防衛情報の保護システムの後退だ。




現在自衛隊法では96条の2と122条で「防衛秘密」の保護制度がある。


実は結構よくできた制度で、自衛隊の事項で重要なものはほぼカバーされているし、抜け道もあまりない。


罰則は5年以下の懲役で、今回の特別秘密の法案と同じ。気になる方は自衛隊法122条だけでも読んでみるのもおもしろいかと。


もちろん自衛隊法なので、外交・公共の安全に関しては全くカバーされていないが、少なくとも自衛隊・防衛の情報に関しては、


特別秘密法案と大して変わらないし、逆に下手すると秘密保護が緩くなる可能性があると思う。


まだ大した情報はないので、今回の特別秘密法案をどのような形で新設するつもりなのかわからない。


もしも自衛隊法の防衛秘密を廃止して「特別秘密」に統合するのなら、気を付けないと逆に秘密保全の後退になる恐れがあると思う。



これは私見だがそもそも外国のスパイ活動の抑止を主な目的とする防衛情報保護と、


国内に潜む犯罪者に対する「公共の安全」のための情報保護は性質が大きく違う。


よって防衛情報と、その他の国の重要情報は別々の法律で保護する方がいいと思うのだが、
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